台湾では2018年8月14日に慰安婦像が台南市に設置されました。設置された場所は国民党台南支部の土地に建てられ、事務所のすぐ横にあります。
像そのものよりも、壁一面に描かれた巨大な説明文が問題であると思います。そこには、中国語、英語、日本語、韓国語の4か国で「日本軍が南京を攻略し、30万の住民が殺戮やレイプされ」たという史実に基づかない説明文が最初に書かれていました。その後には、日本軍はアジア太平洋各地で慰安所を設置し、騙しや脅迫、拉致などの方法で女性たちを強制徴用し、被害者は「約20万人から40万人に上ると言われ」ていると説明しています。
この「40万人」の慰安婦は中国人研究者の蘇智良氏の研究を基にしていると思われます。慰安婦40万人説の反論は、本HPにて当研究会先生方の論文を掲載しておりますので是非ご一読下さい。
『歴史認識問題研究』別冊号 中国人慰安婦問題に関する基礎調査
現地の台湾の方々で足を止める人は、私たちが調査している間はおりませんでしたが、やはりかなり目立ちます。
何より問題なのは、この慰安婦像の場所が観光スポットでも有名な「林百貨店」のすぐ向かい側にあるということです。
上記写真の右側に「林百貨」と書かれている旗が見えますでしょうか。この写真のすぐ後方は林百貨店の出入り口なのです。
つまり、観光で有名な百貨店に立ち寄れば、嫌でも左の慰安婦像を見なければならないのです。
こうした国民党関係の人々が設置した慰安婦像に対し、元台日文化経済協会会長である黄天麟先生が批判のコラムを2018年8月21日の『自由時報』にて掲載されました。
次のNEWSにて、先生のコラムをご紹介いたします。