公開研究会報告

   上記写真は大阪会場での質疑応答の場面。右から西岡力会長、鄭安基先生、崔碩栄先生(通訳)

皆様

 歴史認識問題研究会の公開研究会が10月28日に東京で、29日に大阪で開催されました。お忙しい中、多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。今回の公開研究会では韓国から『反日種族主義』の共著者である鄭安基先生をお招きし、「朝鮮人陸軍志願兵の真実」というテーマでお話し頂きました。

鄭安基(チョン・アンギ)先生  於:大阪会場

 

 鄭先生は「朝鮮人は日本と朝鮮の民族差別を克服するために志願兵になった」という従来の学説の不備を指摘し、真実は朝鮮内に残っていた両班(貴族階級)と常民(平民階級)の階級差別から脱却するために平民の朝鮮人が進んで志願したと説明しました。
 韓国では1938年に成立した朝鮮人特別志願兵制は強制動員であったと認識していますが、鄭先生は強制性を否定しました。特別志願兵制が成立した背景には朝鮮側は参政権を得るため、日本側は朝鮮人を帝国臣民として育てるという思惑があり、決して日本側が一方的に要求した制度ではなかったことを明らかにしました。

 これまでの常識が如何に間違っているかを学術的に説明した鄭先生の解説に会場から驚嘆の声が上がりました。

 

 当研究会の西岡力会長からは「韓国におけるアンチ反日の動きについて」というテーマでお話し頂きました。韓国では1980年代から左翼の工作が猛威を振るい、韓国人が大韓民国の存在を否定して北朝鮮を礼賛する動きが活発になりました。韓国における反日は反韓の手段であり、歴史の嘘に基づいた政策や裁判判決の危うさに気付いている韓国人は一定数存在していましたが声を上げることが出来ませんでした。

西岡力会長 於:大阪会場

 

 しかし、2019年に『反日種族主義』が発行されて以降、韓国の保守派は日本の保守派と堂々と交流するようになり、歴史の嘘を指摘できるようになりました。嘘に基づいた歴史観は韓国を崩壊させるという危機意識の基に『反日種族主義』が出版されたのだと西岡会長は説明しました。朝鮮人陸軍志願兵の講演を行った鄭先生も韓国という国の成り立ちを韓国国民が正しく理解できていないために今、韓国は危機的な状況に置かれていると言及しました。

 歴史認識問題研究会は今後も韓国をはじめとした海外の研究者と協力し、共同研究会を開催してまいります。