近況報告と妻の詩一新たな出発(2023年10月14日)

 9月に入って意識が朦朧とする一時期があり、病院で検査を受けることを勧められたが、その症状はあくまで一時的なもので継続する症状ではなかったので、私自身も妻も検査の必要性を全く感じなかったので、病院には行かなかった。
 しかし、9月末にMRI(磁気共鳴画像)・CT(広範囲の検査を短時間で行え、1mmの微小な病変も抽出できる)による脳の画像診断を受ける決断をした。
 10月5日に同検査をしたところ、頭蓋骨直下にある脳を覆う硬膜と脳の間隙に血液がたまっていることが判明し、「慢性硬膜下血腫」という疾患であることが分かった。
 血種を取り除く手術によって完治する。そこで、10月6日に入院し、手術を行い血腫(85cc)を除去した。
  頭はすっきりしたが、手術後の回復状況を確認するため、理学療法、作業療法、言語療法の3人の専門家によって、それぞれの装置を備えた部屋で1時間を超える専門的なテストが行われた。
 いずれのテストも高得点であったため、10月11日に退院した。72年間の人生で初めて入院生活を体験し、患者一人一人のつらさ、悲しさ、叫び、心の痛さが伝わってきて万感胸に迫った。
 「慢性硬膜下血腫」は脳神経脳神経外科で最も手術患者が多い疾患で、手術で血腫を除去すれば完治する。幸い私は72歳で難を免れたが、今は病院での検査を熱心に勧めて下さったことに感謝している。

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