バイデン発言と日本国憲法

JINF今週の直言【第394回】平成28年8月22日付より

「バイデン発言と日本国憲法」国基研企画委員・福井県立大学教授 島田洋一

8月15日、バイデン米副大統領がトランプ共和党大統領候補を揶揄して、「核兵器を持てない日本の憲法を我々が書いたことを彼は理解していないのか」と発言したことが、日本で話題となった。
 例えば、岡田克也民進党代表は「(日本の)国会でも議論して(現憲法を)作った。米国が書いたというのは、副大統領としてはかなり不適切な発言だ」と述べ、「(GHQ=連合国軍総司令部=が)草案を書いたかどうかというよりは、70年間、憲法を国民が育んできた事実のほうが重要だ」と反発している。しかし、この反発は二重の意味で筋違いだ。


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